2010年2月7日日曜日

307.街場の教育論

内田樹の本を読了。
長い引用だが、この部分にひかれた。

性化した二種類の言語がある。外来の言語は外来であり、ヴァーチャルであるにもかかわらず「正統」を名乗る。その外来語に「征服」された「土語」は「第二言語」という地位に甘んじ、政治や経済や学術の言語領域から放逐はされたが、その代わりに、「正統」なる男性語に対する根源的批判者として生き続ける。実にダイナミックな構造だと思いませんか。私が知る限りの外国語のうちには、このような動的構造を内在させた言語はありません。そして、この動的構造は「表意文字と表音文字」「真名と仮名」を脳内の別の箇所で処理するという大脳生理学的事実に基礎づけられている。
(PP237-8)

納得。

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