2026年2月7日土曜日

1836.かけおちる

 2月4日

青山文平を読んでいる.

「駆け落ち」=「欠け落ち」ということを知る。

本人あとがきには、一度離れていた創作を復活、時代小説を執筆したのはあくまで経済行為.つまり「食っていくため.

時代を天明ごろに限定、役方、今のサラリーマンを登場人物に時代小説を書いている、とか.

これは下剋上とか尊皇攘夷といったキーワードがある時代ではなく、動きのない、正解もない時代に流されず、自ら動く人がくっきりする、現代、それに通じる時代の小説ということらしい.

伊賀の残光の解説の葉室氏によると、青山文平の作品には「鬱屈」があるという.

藤沢周平にもあって、人生の変遷を経て時代小説を書き始めた作家の共通点であり、中年から小説を書き始めた作家の作品は読むのではなく、その語りかけに耳を傾けるものではないかということだ.

藤沢周平は、鬱屈の糸の先に「滑らかな日本の自然や風物が広がり、懐かしい情」に巡り合うという.

青山文平は川面を見つめる男の背中だという.

鬱屈をか変えこまないためにはやり過ごすことだが、青山氏にはできない.

何を見ているか、わからないが、やすり過ごさず、ゆるがないとか.

そう読むか.

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