エアチェックという言葉が死語になって久しい。
かつてFMは、ライフシーンのBGMではなかった。若者たちは、流行っている曲を録音するために、周波数を合わせた。FM雑誌には、曲目リストが掲載されていた。お気軽リクエスト番組にハガキを送ったりした。CD登場以前、avexの前身友&愛のようなレンタル店が出来始めた頃で、レコードプレイヤーとカセットデッキのセットを持っていない子供には、曲中にしゃべりが入らず、フルコーラスかけてくれて最高だった。その後CDラジカセが出て、そんな苦労はいらなくなる。CDレンタルして録音すればいい。(メディアがMDになっても同じだ。独自のテープを作る人やクラシックやJAZZについては相変わらずFMは貴重な音源だった)FM番組も、FM横浜、J-WAVEというFM局の開局でスタイルも変わった。ライフシーンに合わせた選曲やトーク、リクエストよりステーション独自のランキング、タイアップによるPOWER PUSH、そしてPVチャンネル登場により、BGMよりもBGVになった。
そしてダウンロード時代になり、ますますエアチェックは遠い言葉になった。いくらでも音楽は手に入るし、you tubeを見ればそこにあるから、手元に置く必要さえない。
あるとすれば、山下達郎の番組くらいだろう。
オールディーズとヤマタツのしゃべり。いいです。ちなみに、かつて坂本、佐野、山下、渋谷というあたりがやっていたNHK・FMのサウンドストリートという番組が、最近復活して、かつての番組が放送された。しかしその音源はNHKになく、佐野元春とリスナーの提供だったという。
こんなこと、NHKにはよくある。
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