2009年4月18日土曜日

19.雨よりも優しく

雨の日に会って、そのまま朝まで一緒にいられたら。できたら、晴れた朝の光を一緒に浴びられたら。
昔も今も素敵だと思う。問題は「雨の日の女」がいないこと、いても僕の前に現れないことだ。

『20世紀少年・第二章』
原作の複雑な伏線が整理され、しかも原作を忠実に描いた作品だけに、とてもわかりやすい。しかしその一方で、監督の駆使したテクニックが目立つのはどうだろう。
新宿ピカデリーで見たのだが、昔の記憶からすると、信じられないほどきれいで、11Fにある劇場からエスカレーターで降りながら、歌舞伎町1番街を上から眺めるというのは初めてだなと思い、この作品はやはり新宿の映画なのだと納得した。それを春の夜に見る。少し肌寒いが、もう冬ではない。
久々に前向きになれたことに感謝。そして今も後ろ向きにはならない。

ちなみに、『20世紀少年』は時代を背負った男たちの、世界を変えてしまったことへの戸惑い、そしてあくまで個人的な人生を生きるもので、世界を守るヒーローではない平凡な男、永遠の少年の物語である。こうにはなれないし、また違う生き方をするのだろう、自分は。

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