2009年4月17日金曜日

18.Aha体験、イチロー・・・

茂木健一郎の「Aha体験」とかイチローの生活リズムが一定だとか、これ全て、創作の回路という話と同じではないかと思っている。だから毎日書く。その習慣から創作のシステムが確立される?
その一方で、受け手として慣れてないものを求める傾向がある。
万城目学の新作については、そんなところがあって、関西三都を舞台にした三部作を読むとそう、思う。しかも彼には、出版エージェントが存在(これは今や日本でも常識なのか?)し、出版社選び、PR活動の仕切りだけではなく、作品に対してもいろんな意見を言うという。
従来は編集者の役割の部分だと思うが、村上春樹の最初の読者は夫人だと聞いたことがあるが、万城目は出版エージェントのようだ。
作品の独特な雰囲気が彼一人なのか、それとも出版エージェントのコミットもかなりあるのかはわからないが、作品を生み出すシステムとしては、十分以上に機能している。
万城目ワールドは、関西の三都と異邦人、大胆な設定、そして近代文学のvariannteともいえる人間関係や展開で形成されているが、今回の作品も裏切らない。裏切らないところが最大の欠点だ、
東野圭吾の新作は、裏切ってくれるのか。

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