2010年4月19日月曜日

376.名もいらず

「名も入らず、命もいらず」を読了。
この本は、山岡鉄舟は難しい。
「利休にたずねよ」は構成が光る傑作だが、この作品はどう評価すべきか。
確かに上手い、鉄舟もすごい人物だ。
しかしこの剣の道、悟り、ともに境地に達するところはまだまだ理解するには、早すぎるのか。
しかし何よりも鉄舟が、酒も女も愛しながら、名誉や利益を求めなかった人物であることはわかった。
そして汲々としてもしょうがないと悟るところ、日本を背負っていると言う自負がある時期に、禅僧から「醜い、病気」だと言われるところだ。
なるほど。自分にも思い当たる。(もちろんこんな大仕事なんかやってないが)
目の前の仕事をやり遂げること、それがすべてという人生観にも感服。
煩悩だらけの自分も少しは救われる。
しかし中年にも恋愛を!と思いつつ、そんな機会はないものだ。
夕食は自宅で麻婆豆腐とウドとアスパラのサラダ。
ごちそうさま。

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