2010年4月20日火曜日

378.上海万博

上海万博の公式PRソング(?)の話。
騒動になってから、最初は上海万博に限定した権利譲渡と言う申し出。これは所謂「権利買取」なのか「許諾」なのかよくわからない。中国の著作権法及び契約の状況次第。
その後、公式ソングにということになり、カバーとして合意したのか、そもそも岡本真夜が新バージョンで書き下ろすのか、また会場に登場するのかどうか等はこれからのビジネスのお話で、解決としては素晴らしい。岡本真夜の曲も注目されてよかっただろうし。
今回決着しなければ、著作権侵害かどうかは本質的部分の類似判定ということになり、事後に裁判所での決着となるが、万博に傷をつけるわかにはいかないから、こうなるしかない。
しかし一般的に同じようなメロディになっても依拠してなければ、偶然の暗合となり侵害は否定されるし、依拠していれば侵害となるわけだ。(作曲家は突然ひらめいたと言っているが、依拠してないという立証責任を負う。)
このあたりはグレイだから、翻案・リメイク・カバーという形にして許諾を得るということで解決した方が無難だし、現実的だろう。
しかし今後、より類似の判断基準の明確化が求められるし、類似曲がないかどうかの事前調査義務が増す。

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