2010年4月13日火曜日

371.巨大システム

なぜか家にあった「新・電子立国」を読んでいる。
鋼板生産のシステムが注文生産でオンライン制御だという事実がさらりと書いてある。
当時のIBMの「システム360」はマルチタスクは可能であったがバッチが前提で、リアルタイム処理をできるように「OS-360」を書き直したとか、現場制御用のプログラムは八幡製鉄の従業員が作成したとか。しかもコンピューターを知っていたのは一人だけであとは「膨大な厚板製造の業務に精通していて、頭が良くて、実務能力があって、意欲的で、人柄がよければいいのだ」そうだ。
そして成功する。
他には標準化についてもある。
グループで作るから、職人技のプログラムだとメンテできない。
結婚もすれば体調不良になる。だから誰でも分かる仕様にする必要がある。
しかし個性と才能も必要だ。このバランスだと思う。
「批評と解剖」というN.フライの方法論が私のバイブルだ。
ひまわりのような笑顔と沈んだ沈黙、両面がある。どちらかではなくて両方がある。それと同じで作品には悲劇も喜劇もある。それを詳細に追うしかない。
巨大システム、ソレが暴走するようなテクストが理想ではあるのだが。

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