2010年2月6日土曜日

306.不覚にも

三回泣きました。キムタクの「Beautiful life」で泣いてから10年、ハッピーフライトで泣いて1年余り、今回は決壊でした。
それは「阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間」。
阪神・淡路大震災版クライマーズ・ハイだと見くびっておりました。
そんなものじゃありません。とにかくポジティブな新聞記者魂で貫かれたハリウッドにも負けない素晴らしい感動作品だ。
あの震災は、15年前、すっかり傍観者でリアルな現実も理解しなかったし、また現場を踏まなかった。
何も知らなかった。オウムもしかり。
関われなかった自分のさびしさもあり、嫉妬もし、そして本社全壊、制作手段の喪失、情報不足を超えて新聞制作を続行する過程の新聞社員の頑張りと悩みすべてに共感してしまった。
「クライマーズ・ハイ」はもっと、男と男の嫉妬が嫌になるくらいある。しかしこのドラマには戦場でひとつひとつ超えていく姿しかなく、その一瞬一瞬が見逃せない。
被害者を撮影する写真部員に編集局長の一言。
「娘を失った人、住むところを失った人、その人たちの思いを記録しろ」
そう、彼らの記録のおかげで、私はこの感動を得ることができた。ありがとう。
記者たちの活動は、メディアの特権とかいうものではなく、人と出会い、そして人と精一杯対して得たものを記録して伝えていく、その仕事が必要だから、メディアが存在するのだ。

0 件のコメント: